1938年、カンヌの巨匠アントワーヌのもとで、才能ある弟子だったアレクサンドルはハサミを持ち始めた。やがて彼はサロンの "ファーストボーイ "となった。常に理髪に情熱を注いできた彼は、1957年にパリに移り住み、フォブール・サントノーレ120番地を最初の住所として、自身のブランドを立ち上げた。友人のコクトーがデザインした紋章が、冒険の始まりだった。

1975年、マティニョン通り3番地に2軒目のサロンをオープン。このサロンはすぐにパリで選ばれるサロンとなった。新しい住所でも、ウィンザー公爵夫人、次いでパリ伯爵夫人の髪を担当し続け、ヨーロッパのあらゆる王室に推薦された。

エリザベス・テイラー、ソフィア・ローレン、ロミー・シュナイダーをはじめ、銀幕のスターたちが彼を愛用している。全員が忠実な顧客であり、友人であり続けている。

アレクサンドル氏は、コメディ・フランセーズ、オペラ座、パリの大劇場、映画館、そして名だたるオートクチュールのキャットウォークでヘアスタイルを創作し、スタイリングしている。15年以上にわたりIntercoiffureの世界会長を務め、1992年にはレジオンドヌール勲章を受章。ヘアスタイリング界のプリンス」の異名を持ち、何よりもヘア・アーティストとして知られる彼は、「オート・コワフュール」の旗手の一人である。芸術的なシニヨンがトレードマーク。素材への愛情、正確な所作、完璧な形の習得により、あらゆるヘアスタイルを革新し、変身させる術を知っている。